園での生活を見てみよう!

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課外教室、特に理科実験のこと(園長)

毎日一つ、課外(保育終了後)の教室があります。月曜日は書道(硬筆・毛筆)、火曜日は体操、水曜日は理科実験、木曜日はサッカークラブ、金曜日は絵画です。絵画は年少の2学期から参加でき、60人ほどが参加しています。他の教室は年中から参加でき、書道で25人、サッカー・体操で各35人くらいになっています。ところが理科実験は15人に届いていません。「もったいないなあ」と残念に思っています。一時、テレビ番組などで「でんじろう博士」が大人気となりましたが…。そこで少し考えてみました。
子どもたちは身の回りのいろんなことを不思議がっています。今の季節なら「雪はどこから来るの?どうして手の上ですぐに融けちゃうの?」「朝起きてみたらお水が氷になっていた。どうして?」この前はラジオで「虹はだれが描くんですか?」という質問が来ていました。子どもの「どうして?」「どうして?」に丹念に答えるのは大変です。大人にも分からないことをたくさん聞いてきます。そんな時、必ずしも正しいことを正しく答えようと考えなくて良いと思います。時には大人もいっしょに「どうしてだろうねえ」と不思議がるのも良しです。また、「とってもいいことに気がついたね」でも良しです。とにかく面倒くさがらずきちんと聞いてあげるのが大人の仕事です。
さて、先日の理科実験では磁石をとりあげていました。たぶん子どもたちはU字型の磁石って初めて見たんじゃないでしょうか。S極とN極があって引き合ったり反発したりする、スプーンやコップや鉛筆などくっつく物とくっつかない物があることなどを見て触って試して不思議がっていました。私は子どもの「なんでだろう?」という疑問に対して必ずしも正しい答えを用意しようとは思いません。不思議がって想像して、手を出していろいろ試してみる、そういうチャンスや姿勢を大事にしてあげたいのです。普段からいろんなことに興味や疑問をもって、自分から進んで少しでも真実に近づこうとする、そういう人に育っていってほしいと願っています。

写真左は理科実験教室室の一コマ、右は2歳児ひよこ組たこあげの様子です。