園での生活を見てみよう!

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園長だより「ヘリコプターペアレントってご存知でしょか?」

先日、「ヘリコプターペアレント」という言葉を目にしました。

みなさん、ご存知ですか?

「ヘリコプターぺアレント」とは、アメリカで生まれた言葉で「ヘリコプターがホバリングするように子どもを見張り、子どものやることに必要以上に関わり続ける親のこと」だそうです。いわゆる、「過保護・過干渉」と同じ意味みたいです。

ヘリコプターペアレントは、「子どもが傷つかないようにしたい」思いから、子どものやることに必要以上に口を出したり、行動を制限したりします。そうすることで困難なことや失敗を遠ざけて子どもを守ろうとしているのです。

では、子どもを守ろうとしているのに、何が問題なのか?

それは、子どもが本来するべき経験を奪ってしまうからです。経験とは、「自主的に行動したり、決断したり、考えたりすること。

失敗したり間違えたりしたときに、乗り越えようと挑戦することも経験」です。

・・・やっぱり「経験」って大事だなと改めて思った次第です。

 本園も以前はそうでした。子どもがケガをしないように必要以上にサポートし、危ないからと止めさせる。子どもが考えて行動する前に、大人が勝手に決めていたことも多々あります。

そんなままでは、子どもが育たない!と思い、はじめた園庭改造プロジェクト。

3年かけてさまざまな挑戦する場所がうまれたことで、子どもたちの本来もっている本能が活発に動き始めている気がします。

高い場所から飛び降りたい!この高さならいけるかな??ちょっと怖いかも、あの高さならのぼれるかも・・など、目標物の前でさまざまな感情を抱きます。

そこで、自分自身で「やってみる」と決めることが大事、もちろん「やめる」と決断することも大事。そして、失敗したら「どうして失敗したのか?どうしたらできるようになるのか?」をまた自分で考えます。自分で答えが見つけられない際は、友だちのやっていることを真似たり、必死で観察し、また挑戦しようとします。なんなら、友だちがこうすれば?とアドバイスをくれたり・・・・。

そんな経験が子ども自身の自己肯定感を高めているのだと感じています。

経験していないことはできるようにはなりません。そうなると人を頼ってしか行動できなくなる可能性があります。

大人が指示しないと動けない、大人への依存、自分では何も決められない・・・となってしまいます。

また、良かれと思って失敗しないように先回りしたり、行動を制限することで、自身がやろうとしていたことを否定されることが多くなると、親の希望と違う行動をとれば、責められたり、叱られたりすることも増える。

そういったことが繰り返されると、子どもは自分のやることや考えることに自信がもてず、自分自身を嫌いになってしまいます。

今一度、自分の行動が本当に子どものためなのか?振り返ってみてはどうですか?

「子どものため!」がかえって、子ども自身を苦しめることにならないよう、子ども自身のもつ可能性を信じて、見守っていきましょうね。もちろん、親の力は子育てにおいて不可欠ですが、「加減」が大事!

 その年齢に合わせたサポートの加減を、見つけていってくださいね。

 

 さぁ、今日も子どもたちの未知なる挑戦は続いています!

子どもって、凄い!!!!