園での生活を見てみよう!

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園長だより「安心・安全の言葉のおもみ」

先日、ふと目に留まった文章がありました。

幼稚園・保育園・認定こども園等のプロジェクトに携わり、海外でも活躍されおり、子どものための環境の大切さを日本だけでなく世界中に伝えている 株式会社 日比野設計会長 日比野拓さんの「園舎設計の安全性とは」というもの。

抜粋すると・・・・

「こどもにとって必要な環境」を考えるに当たって、アメリカの心理学者リチャード・ソロモンとジョン・レオナルドによって行われた調査研究で1975年に発表された「回避性シャトルボックス実験」が紹介されていました。マウスをA・B群に分け、それぞれ2つの区画を持つシャトルボックスと呼ばれる箱に入れ、A群のマウスには一つの区画に移動すればそれを回避できる事を学習させ、B群のマウスには電流ショックは与えませんでした。その後、両軍のマウスのストレスホルモン分泌量を測定したところ、電流ショックを受けていないB群の方がストレスが高いとう結果がでました。これは、A群のマウスは最初は電流が流れるたびにギャッと鳴いていましたが、痛みを回避する方法を学習することで状況が制御可能になっていったのに対して、B群のマウスは、その様子を見ていて何が起きている、自分にも何かが起きるかもしれないと言う不安だけが蓄積していくからだそうです。

この研究から学べることは、幼少期にケガや失敗も含めて出来るだけ多くの経験をさせることが結果的に子どもに知識と経験を蓄えさせることに繋がり、自ら身を守れる様になるということなのだと思います。

と・・・・・。まさに園が想っていることそのもの。

本園でも今、「かいじゅう公園プロジェクト」と銘打って園庭改造に着手し、5年目を迎えます。

ビオトープを作る際には、はまって溺れるから危ないのでは?

二段砂場では、一段が高いから小さい子は上れないから、危ないよね?

築山のトンネルの上からジャンプしたら、危ないから禁止にしないと・・・・

高いブランコは、高すぎて危険!!

など、作る際には、さまざまな「危ないこと」を検討し、職員でも話合いました。その背景には、やはり子どもたちには安心・安全に過ごしてほしい!!との想いからです。

でも、やはり、それは 子どもたちの本来もっている可能性を失わせ、自身で危険を回避したり、自分の能力を知るには繋がらない!と、全て着手しました。

日比野さんはこうも仰っています。「安全に配慮された場所や商品が、子どもたちにとって本当の意味での安全には繋がらないのではないでしょうか?自然の中に身を置いたら、安全は自ら守るものということに直面し、その場限りの安全なんて子どもの安全に対して本質的ではないと思います。」

自分が小さかった頃は、おもちゃがなくても、その場にある自然物を使って、ドキドキワクワクしながら遊んだものです。

高い所からもジャンプし、もう少し高くてもいけるんじゃないか?と挑戦したり、ブレーキのない三輪車で急な坂道を兄と二人乗りをしてくだっていくあそびがブームになったときも・・途中、自動車に出くわしましたが、よくまぁ事故にならなかったものです。

もちろん、ケガはつきもので、やったらダメと言われていながらもしてしまったケガは、報告できず、後になって膿んできたことで隠し切れず、めちゃくちゃ怒られた記憶があります。今もその傷跡は残ったまま(笑)

そんなハチャメチャな幼少時代でしたが、どれも楽しい思い出ばかり。

 園を選んでくださった理由をお聞きする中で、「この自然豊かで素晴らしい園庭が魅力です」との話には、進化し続けないと!と鼓舞しながら、また、「安心してお任せいたします」との言葉には、「命をお預かりしているんだ。」さらに身がひきしまる想いです。

信頼を裏切らないよう、これからも安心・安全に配慮しながらも、子どもがワクワクドキドキする園庭にしていきたいと思います。

いよいよ、今月末には「海賊船」が25人ものDADDYのお力を借りて、完成予定。その後には、子どもたちと一緒に遊んでもらう時間も!!童心にかえって、あそんでくださいね~~(*^-^*)

 子どもたちは、毎日のようにここにきては・・・・「この船って上には、どうやって上るの?」「階段はいつつくのかなぁ」と、考えています(笑)どうやって上るのか?それは、みんなで考えてね!!