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2014年09月30日

秋の匂い

 秋晴れの続く季節になりました。この頃になると町のあちこちであの匂いがしてきます。『きんもくせい』の匂いは少年時代の庭遊びの記憶と結びついており、毎週末に親父としたキャッチボールが自然に目に浮かんできます。『おしろいばな』の匂いは近づかないと分かりませんが、花の後にできた黒い種をつぶした時の中身の白さとともに子ども時代を思い出させてくれます。
子どもは匂いに敏感です。私のスーツに「お父さんの匂いと一緒だあ。」という子もいます。「先生、さっきコーヒーを飲んだでしょう。」とすぐに分かってしまします。高い青空の下を吹き渡る風にはどんな匂いを感じているでしょう?今度、聞いてみたいと思います。嗅覚はきわめて動物的なものなので、子どもは大人よりも敏感に感じ取る力があるのでしょう。
気持ちのいい香りもあれば危険な臭いもあります。夏の土砂災害でも発生の少し前に嫌な臭いがして逃げた人の話が出ていました。今度の山の災害でも何か異常な臭いの変化などもあったのではないでしょうか。五感を磨くためには『自然との共生』が不可欠であるように思います。人間もまた自然の一部ですから、体や頭のなかのワイルドな力を失わないように、またできるだけ引き出していくようにしたいものです。
ということで、運動会、遠足、芋ほり、作品展と続く2学期の保育を大事に進めて参りましょう。お家でもいろいろと自然と触れ合う体験の機会をお考えください。
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  キンモクセイのいい匂い(^'^)    ひっつきむしで名札ができた!
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土だんご、まんまるでとてもキレイ♪  カートにみんなで畑をつくりました(^.^)
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うんてい、最後まで行けるかな? 手のひらはガンバリ豆がいっぱい!(^^)!
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川の飛び石も、上手に渡れるよ! みんなでドッチボール、当たらないように・・

2014年09月26日

運動会と交通安全

 今日は運動会の予行演習です。少し早めに体操服で登園し、朝9時から2時間30分、みっちり練習しました。PTAの方々にもそれぞれの役について頂き、お母様方は汗びっしょり、子どもたちも本番さながらにシミュレーションしました。私もかけっこや演技に対して、思わず本気で応援してしましました。そして、ちょっぴり感動してしまいました。横のお母さんをこっそりと見ると、やはり涙目になっておられました。本番ではどうなりますでしょうか?
さて、いろいろな競技がありますが、その中に『お届けします!!ゴーゴーGO!』なるものがあります。宅配便のドラーバーとなって大切な荷物を届けるリレーですが、この途中で『一旦停止』『左右の安全確認』をしなくてはならないのがルールです。しかし競争です。遅れるわけにはいきません(配達指定時刻もあります?)。こうなるとついついルールを忘れてしまいがちです。競争の中にもルールあり!難しいことですね。
何よりも大切なものは人の命です。今は【秋の全国交通安全運動】の期間中。テーマは『子供と高齢者の交通事故防止』です。また【全国踏切事故防止旬間】でもあり、人命を守ることへの啓発が行われています。運動会という行事にも練習は欠かせませんが、みんなの命を守る『交通安全ルールを守ること』にも日常生活からの練習が不可欠ですね。
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  PTAの委員さんたちが、本番さながらに準備をしてくださっています
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   本番を考えながら、キビキビ動いてくださいました
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子どもたちも真剣な眼差しでジ~っと! アキアカネが飛んで来ました♪


2014年09月25日

嵐のち晴れ

 台風16号から変わった低気圧が夜の間に通過していきました。ザーザーという音で夜中に目が覚め、また避難勧告など出るのかなあと心配しました。実は今日は運動会の予行練習を予定していましたが、昨日朝の時点で中止・延期を決めて保護者・園児に伝えておりました。あの雨の様子だと中止にしておいて良かったと思っていたのですが、今朝8時頃からどんどん青空が広がってきます。「あらー、これは判断ミス?」
「やる?やらない?」朝になって右往左往するよりも、はっきりしていた方がご家庭にとっても教員にとっても良かったのだろうと自分を納得させました。予行は明日、気持ちいい秋空の下で安心してやることにしましょう。
さて、本園の運動場がすばらしく水はけが良いことを自慢したいと思います。毎年の夏休みに専門の方に運動場整備をして頂いています。その効果は見ての通り、今朝8時には水たまりは一つもなく、手で触っても押しても少しも滲みだしもしません。ということで保育は全くふだん通り、年中組が演技の練習を始めていました。本番でも昨夜の雨程度であればへっちゃらです。
年長はサントレを行った後、ホールでパラバルーンの練習です。他の組の演技の様子を見て、いろいろと気づくことがありそうでした。自分たちの演技の順番がきた時には、その気づきを活かしてみんなでレベルアップできるようにしています。
今日は木曜日、年少さんが本を借りて帰る日です。みんな嬉しそうに本選びをしています。「○○組の誰々です。こちらが返す本で、こちらが借りる本です。」先生の所に行ってきちんと伝えることができていました。
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   雨上がりとは思えない園庭で、運動会の練習です!(^^)!
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  ホールでパラバルーンの練習。お友たちの演技も見学!
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  年少さんが絵本の貸出に行きました。いい絵本があるかな♪


2014年09月20日

親孝行

 今日は大勢のご祖父様・ご祖母様がお越しくださり、保育に参加してくださいました。年少組では玉入れをして頂きましたが、どんどん籠の中に入っていく様子を見て子どもたちは「すごいなあ!」と尊敬の眼差しでした。年中組ではペットボトルを使った制作を一緒にして頂きました。子どもたちは「ここはこうするんだよ」と自分が先生役のようになって自信を見せていました。年長組は一緒に制作したカードで絵合わせゲームをしました。「どんなものを書けばいいかな?」と相談しながら作ったカードはとても楽しそうでした。
今日の表題は「親孝行」です。保護者のみなさまには大汗をかいて、ご祖父様・ご祖母様のお世話をしていただいたことと思います。お陰様で子どもたちも含めて皆さんが素晴らしい笑顔でお帰りになりました。学園創立の精神は「孝道」です。初代理事長の「親孝行な人はどんなことでも立派できます。」の言葉が基になっています。子どもたちは親の後姿をみて育ちます。昔から大切なことは親から子へ、子から孫へとしっかり手渡しで繋いできました。大切なことの一番は「親孝行」だと思います。「孝」の字をみますと「考」とも「教」とも重なっています。なるほど「孝」は人間力・学力の根本だなあと感心した次第です。『「教」は「孝」と「文」から構成されている』と2代目理事長佐治敬三氏が学園創立30周年記念誌のご挨拶で述べられています。表題は「愛情のきずなをより強く」とありました。
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 年少:お家の方と朝のご挨拶(^.^) 玉入れ、たくさん入って楽しかったね!(^^)! 
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年中:お部屋で楽しい時間でした!(^^)!年長:一緒に製作、上手にできたよ(^.^)

2014年09月19日

歩くこと育つこと(歩育)

 万歩計を携えようと思っています。以前のガラケーであれば一生懸命歩いた歩数や消費カロリーまで見られて良かったのですが、スマホに変えてからその機能がなく(使いこなせていないのかもしれませんが)張り合いが無くなってしまいました。体重のコントロールでも「毎日計って記録する」ことで、生活の見直しや改善につながると言いますね。歩いたり測ったりすること自体は簡単そうなことですが、意識的に目標をもって継続的に行うことは、そう容易なことではなさそうです。
歩数や体重の把握はデジタルにできますが、学ぶ力となるとなかなか難しい問題です。就学前の子どもたちにとっての学力とは何なのでしょうか?「ひらがなが読める書ける」「足し算ができる」といったことは見えやすく、今の6歳児のほとんどが実際に出来てしまいますね。本園では「サントレ(Sientific Training)」の時間に漢字かな交じり文を読みくだしたり、ローレンス先生の英語レッスンがあったりします。しかしながら、小学校教育の先取りをするつもりで、これらのことを行っているわけではありません。サントレでは、古今の美しい日本語を耳・眼・口を動員して親しむことで、子どもの秘めた力の芽を育て伸ばしたいと考えています。英語は英語しか話さない先生(本当は日本語がペラペラです)と一緒に歌やゲームなどを通して遊ぶことで、「英語って面白い!言葉は壁じゃないのだ。」ということを体で感じてもらいたいと考えています。他に体育や音楽、お茶などの特別教育も同様の考えです。未知のことに対する興味・関心を持ち、手触りをためし、苦手なことにもチャレンジする心を育みたいと考えているからです。
さて、その効果はどのように計れば良いのでしょうか?テストを行って点数をつける?ではないですね。私は普段からの家庭での生活や園での行動の中に自然に表れてくるものだと考えています。運動会などの練習や本番での様子にも、よく見ることができます。皆さんの登降園時に子どもと手を繋ぎ、5分10分お話しして頂くことは、さらに子供の成長にプラスになることでしょう。蛇足ですが、歩数アップ・カロリー消費アップにもつながりますね。
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ローレンス先生の英語あそび:歌ったり踊ったりお話したり、楽しいね♪
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 サントレの時間:カードや本・DVDを使って、美しい言葉に触れます
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告天舎の茶室で茶道:作法通りお菓子をいただき、お抹茶をいただきます。


2014年09月18日

平成27年度新入園児募集にあたって

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 先週から園児募集活動を始めました。2回の説明会では冒頭に学園の成り立ちを少し紹介させて頂きましたが、今日は少し違う観点からお話しします。
本園は大正13年に始まった「雲雀丘家なき幼稚園」が起源です。その後、雲雀丘自然幼稚園・雲雀丘幼稚園を経て、昭和25年に雲雀丘学園幼稚園となり現在に至っています。なぜ「家なき幼稚園」だったのでしょうか?学園元理事長であり、この幼稚園の園児であった佐治敬三氏の自伝などによりますと、園舎を持たない屋外幼稚園であり、朝集まってきた子どもたちを「今日はあちらの野原で遊びましょう。明日はこちらの小川の流れを見に行きましょう。」と遊び場(保育の場)を雲雀丘の恵まれた自然のなかに求めて移動する幼稚園であったとのことです。園の歌にも「天と地の間がお部屋です」とあったように思います。なんとスケールの大きい幼稚園でしょうか。そんな環境の中で佐治少年は伸び伸びと育ち、相当な「ごんた」であったそうです。のちサントリー2代目経営者となり、社員にも大いに「やんちゃ」を求めました。
今の園はどうでしょう。立派な園舎や設備があり、広々とした運動場は保育室のすぐ目の前です。小学校体育館の上には幼稚園専用プール、東側の日本庭園には和の建物「告天舎」があり、静かな茶室が設えてあります。60年を超える歴史の積み重ねのなかで多くの方々に支えられて今日の姿があります。この恵まれた環境をいただいた我々教職員には、自己鍛錬を怠らず互いに切磋琢磨し、子どもたちに対して日々最良の保育を行う責務があります。園の上には昔と変わらぬ広く青い空が広がっています。園の四方は大きな木々に囲まれ緑が濃い陰を作っています。園庭を流れる小川には、めだかやアメンボが楽しげに遊んでいます。すばらしい環境を活かし切り、子ども一人ひとりを深く理解し、保育を究めていくことをお約束します。是非、お子さまの人生最初の学校として本園をご選択いただきたくお願い申し上げます。

2014年09月17日

運動会の練習

 10月11日(土)の運動会に向けて、子どもたちは毎日元気に頑張っています。今日は午後から入園説明会がありますので、午前中の短い時間ですが一生懸命に練習しています。
年少さんの演技はとにかく何をしても愛くるしく思えます。小さな拳を高く上げて、大きく元気な声を出して、とても気持ちよさそうでした。年中さんの隊形移動は、自分の動きをよく理解し、クラス・学年全部の動きに揃えるのはとても難しいと思います。階段の高いところから他のクラスの動きを見て「なるほど、こう見えているのか!」と勉強していました。年長さんの組体操は真剣勝負です。気を抜いたら大変です。気持ちの充実とともに、体の芯の力もついてきたようです。パラバルーンは各クラスでエア(仮想)パラをしたり作戦会議を開いたりしていました。
ご家族のみなさま、どうか運動会本番での懸命の演技・競技をお楽しみになさってください。
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       年少さん、先生の言葉をしっかり聞いて頑張っています!
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 ダンスはとても可愛いです(^.^)  年中さん、難しいけど頑張ります 
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        だんだん、上手に隊列が組めるようになりました!(^^)!
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   本番では、もっと上手に!    年長さん、組体操の練習中(^・^)
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   お部屋でも、それぞれパーツの練習をしています♪